人間の脳は妄想と現実の区別ができない。
本来、自分の願望と現実のギャップは不快感を生じ、それによって現実を変えていくための機能だったはずだ。
しかし、現代ではお手軽に脳を満足させる娯楽がそこら中に溢れている。
僕らは、努力などすることなく、いつでもヒーローになれるし、モテモテにもなれる。
少なくとも、虚構と現実を区別することができない脳にとっては、そのはずだ。
脳は虚構と現実を区別できない
最高のオナニーは最高のセックスだし、ゲーム内での勝利は自分を英雄に仕立てる
リアリティを増した虚構によって、日々、脳はすべてを手に入れている
しかし、それはまやかしだ
実際に現実では肉体が確かに活動し、人は生きるため今はまだ虚構から目覚めなければならない— ミギマワル (@migimawaru) 2018年11月1日
別に、がんばらなくたっていいんだよ。
永遠に自分の気持ちいい世界に埋没していられるのなら。
数世紀先の未来、人は肉体を捨てて電子の世界で生きているかもしれない。そうなれば、何もかも思い通りだ。永遠にツライことなんてせずに自分の気持ちいいことだけしていられるかもしれない。
しかし、現実として、僕らはまだ、そうした心地いい世界に居続けることはできない。
すべてを満たしてくれる虚構に浸り続けることはできない
どうあっても、現実は厳然と目の前にある
虚構の世界でいくら強くなろうが、いくら富もうが、モテようが、現実にはなんの影響もない
現実で自分自身を変えられなければ、なんの意味もない— ミギマワル (@migimawaru) 2018年11月1日
だから、現実での不満をゲームやポルノといった虚構で満たしてはいけない。
それによって失われるのは、本来、現実を変革するために使われるはずだったエネルギーだ。
現実を変えること無く、欲求や願望を虚構でいくら満たしても、一切意味は無い。現実は1mmたりとも変わらない。それは逃避だ。
だが、虚構の世界での肥大した自己認識と現実との差が開くほど、人は不快感を感じる
何者にもなれない現実に嫌気がさし、その不快感から逃避するために、より深く虚構の世界に沈み込む
その果てには、虚構に埋没するために現実で力に替えることのできる資源、時間体力金を虚構に放り込み、燃やし尽くす— ミギマワル (@migimawaru) 2018年11月1日
本来、現実を変革していくべきだったところで逃避すると、現実はどんどん苦しいものになっていく。
それとは対象的に、逃避して入り浸っている虚構の世界では、自分はどんどん強く格好良く、理想的になっていく。
現実と虚構のギャップによって生じる不快感はどんどん強く大きくなり、耐え難いものに変わっていく。
進歩や変化が緩慢で難解な現実と比べ、虚構の世界はいつだって、単純明快だ。お金と時間を投入すれば着実に成長することができる。それは気持ちいいだろう。
だが、それは当たり前だ。
虚構の世界には、罠が張り巡らされている。
人間に快感を与えるようにデザインされた虚構の世界は、巧妙に現実の社会で獲得した資本を搾り取る。
現実を直視できない人間が、逃避のために虚構の世界へ入り込み、せっかく手に入れた現実を変革するための力を虚構の世界へ放り込み燃やし尽くす。虚構の世界へ何かを投入しても一時の快感以外何も得られない。手元には何も残らない。
現実を生きるために虚構の世界で罠を張るものは益々富み、現実から逃避するために虚構の世界に入り浸るものはどこまでも搾り取られる。そうなれば、目が覚めた時に直面するのは、蓄積すべきものをすべて搾り取られ、徒手空拳で挑むにはあまりにも強大な息苦しい現実だ。
そして、虚構と現実のギャップに耐えきれず、現実を否定して虚構の世界を自分にとっての現実にしてしまえばおしまいだ。
なにもかも失って、浮き上がる力すら搾り取られ、資本主義社会において、奴隷の身分に身を落とす
酷ければ、終身労働の身分からも滑り落ちる
現実に何かを変える影響力を搾り尽くされ、ゲームのような虚構の世界に救いを求めて入り浸ることしかできなくなる
そうなってからでは、なにもかも遅過ぎる— ミギマワル (@migimawaru) 2018年11月1日
とはいえ、現実は、あまりにも不平等だ。
生まれた瞬間から、優れた者がいる反面、あらゆる点で劣る者もいる。
貧乏かもしれないし、ブサイクかもしれない。スタート時点のパラメータで人生の難易度は大きく違う。
あまりにも理不尽。
しかし、それでも僕たちは、配られたカードで勝負するしかない。
どんなに嘆いても、悔やんでも、配られたカードで勝負する以外に選択肢は無いんだ。
このゲームでのサレンダーは、そのまま人生の終了を意味する。
そんなものはいつだってできる。
だったら、次のカードを引こう。1枚で形勢を逆転できるアニメのようにドラマティックな切り札は、この、人生というゲームには存在しないけれど、それでも、確実に言えることは、自分を成長させていけば現実は変わっていくということだ。
そして、最後にひとつ伝えたい。
このブログを読んでくれている人は、きっと日本人だと思う。
だとしたら、どんなに恵まれていない境遇に思えても、僕らにはまだ選択肢がある。人生というゲームをプレイすることができる。
生まれた国によっては、最初から選択肢など無い人たちもいる。毎日毎日、救いのカードなど無いだろう山札からカードを引き、ただ引いたカードを切ることしかできない人たちがいる。
けれど、僕らは舞台に上がり、自分が切るカードを選べる。
言い訳なんてできない。
一度舞台に上がったら、終わるまで舞台から降りることはできない。
限りある資本を、有効に使って、現実を変えていこう。
浪費ではなく、蓄積するんだ。
資源を投入するのは、消費される虚構であってはならない
蓄積される現実に投入する
ストックしておくことのできない時間を、知識と経験に替え、それによって稼ぎを出せるように自分の能力をビルドする
資源を、まやかしの中での能力ではなく、現実で発揮できる力や市場価値のあるものに変換する— ミギマワル (@migimawaru) 2018年11月1日
与えられた資源を、雲散霧消させた者と、積み重ね蓄積した者との違いは、ある時点で決定的な差になる
虚を掴まされず、現実を見据えて生きる
誰かの仕掛けた虚構に嵌まることなく、通り過ぎていくものを、いかに血肉に変え、手元に残していくか
それこそが、正しい人生戦略だ— ミギマワル (@migimawaru) 2018年11月1日
今日も闘おう。
それでは、また
ミギマワル
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