ワクワクを取り戻せ 心を生き返らせる自己効力感という希望

今日は少し、昔話を書く。

最近ワクワクしないというあなたに読んで欲しい。

これは、少し前の僕の話だ。

 

なぜワクワクしなくなったのか

社会に出ると、会社の規則や常識に縛られ、自由に振る舞うことができなくなる。少なくとも僕の場合はそうだった。

今まで、あたりまえにできていた自分で行動を選択するということ、好きな時に好きなことをするということができなくなった。

仕事では思い通りにいかないことだらけだったが、最悪だったのは、上司の機嫌ひとつで理不尽な目に遭うことだった。

意味不明なことで恫喝され、休日にも無給で奉仕させられ、理不尽な言いがかりをかけられもした。暴力を振るわれたこともあった。

そういった自己を否定されることの一つ一つが、自信を弱らせていく。

そのまま自信を奪われ続け、自分はこの程度なのだと卑屈になり、現実はそんなものだと諦観しそうになった。

仕事は深夜まで。残業代は出ない。働けど働けど、一向に生活は楽にならない。それでも生活のために必死に食らいついていた。

完全な負け犬だ。もはや、どうすればいいのかわからなかった。

ただ、オナニーして漫然と灰色の日々をやり過ごした。

学生時代から付き合ってくれて、結婚を約束していた彼女も、消耗し男としての魅力も無くなった僕に愛想を尽かして去っていった。

かつての自分が描いていた理想の姿からは程遠い現実に絶望し、心の支えだった彼女も自らの弱さにより失い、いつの間にか、自分のことを信頼できなくなった。最高に惨めだった。もう、僕は粉々だった。

やりたいことができない。

時間がない。

金がない。

機会がない。

自分にはできない。

重くのしかかってくる現実を変えることなどできない、そう思うようになった。

そうして、日々は灰色になり、やりたいこともわからなくなり、いつの間にかワクワクすることも無くなった。

正に『掃き溜めのような人生』だ。本気で、死んだほうがマシだと思った。せめてもの救いに彼女が浮気して去ったことを知らないまま人生を終わらせて欲しかった。そのほうが、いくらかはマシだと思った。

その頃、毎日のように過去のことばかり思い出していた。

まだ学生だったあの頃は、毎日、やりたいことで頭の中がいっぱいだった。

できないなんて考えなかった。どうやったらできるのかを考えていた。

それは、やればできる。世界は自分の力で変えられると、自分のことを信頼できていたからだ。

やればできる、自分にはできる。

だから、早くやりたいと思えた。

今だからわかる。ワクワクする気持ちというのは、自分にはできると信じられている時に湧いてくる、早くやってみたいという意欲のことだ。

だが、当時の僕には自分を信じることなどできるわけもなく、あの頃に戻れたら、あの頃は楽しかった。そんなことばかり考えていた。

しかし、ドラえもんはいない。タイムマシンで楽しかったあの頃へ帰ることはできない。何もかもうまくいかないのに、そんな寂しい現実だけは大人になってしっかりと理解していた。

 

自己効力感という希望

毎日、どうにかしたいと思っていたが、消耗していた当時の僕にできることと言えば、インターネットで救いの方法を探し続けるだけだった。そこで、おすすめされている本を読んでみたり、サプリを飲んでみたり、カウンセリングを受けたりもした。だが、それは大きな効果を出すこと無く僕の体を通り過ぎていった。それでも、諦めずに解決策を模索し続けた。

そんな時、出会ったのがオナ禁だった。

慢性的な体調不良と精神の不調をどうにかしたい一心で、オナ禁の魔法じみた効果を信じて藁にもすがるような思いでそれの実践をはじめた。

オナニー依存症だった僕にそれはとても苦しいことだったが、同時に少しずつだが体調や精神状況が改善されていくことを感じた。魔法のような効果は、実践してみて、魔法でもなんでもなく、自分自身の努力の賜物であることを実感した。

これが、僕を大きく変えた。

オナ禁によって、自分には人生をよくすることができる。自己を改善することができると思えた。

少しずつだが、自分で自分の世界を変えられるという確信が持てたことで、行動を起こす気力が湧いてきた。

筋トレをはじめたり、運動をはじめたり、小さなイベントを企画してみたり、恋愛もした。

成功も失敗もあったが、それらが徐々に僕に自信をもたらし、やがて自分にはできるのだと、再び自分のことを信じられるようになっていった。

自分にはできるという確信、それに客観的な根拠は何も必要ない。

自分が自分のことを信じられればそれでいい。

小さな成功を積み重ねる事で、「自分にはできる」という自信が積み重なる。

自信が持てれば、あらゆることに対して「自分にならできる」、「自分になら変えられる」という認識が得られる。

これが、自己効力感を作る。

 

終わりに

自信がつけば、あらゆることに取り組む勇気が持てるようになる。

成功体験を積み重ねれば自己効力感が得られる。それのはじまりが、僕の場合はオナ禁だったというだけだ。

誰でも、日々、小さな成功、小さな勝利を収めていけば、それが自信となり、やがて自己効力感を作る。

自分でコントロールできる、自分で変化させられるという確信(自己効力感)が更に自信を育て、もっとしたいというワクワクする気持ちを作り、行動を変える。その結果、現実が変わりはじめる。すると、再び世界が輝いて見える日が来る。

最後に養老孟司さんの名言を送りたい。

自分の好きなものを追求していくと、どんどん自分が変わる。

自分が変われば世界も変わる。

世界が変われば楽しくてしょうがなくなる

 

つい先日、転職が決まった。

偉そうなことを書いたが、今もまだ、僕は道の途中だ。

ただ、苦しかった昔とは違って、理不尽に屈することは無いし、恫喝や暴力を振るわれることも無い。

おかしいことはおかしいと言い、やりたくないことはやらない。

今、僕は楽しく生きている。

2 件のコメント

  • オナ禁ではないけど
    私もワクワクを取り戻そうと思えました!!
    最近弱ってたのでありがとうございます!

    • 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
      コメントありがとうございます。
      すこしでもお役に立ったのなら幸いです!
      お互い元気でいきましょう!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です