今日は習慣の力について書く。
人間は無数の習慣によって形成されている。
あらゆる行動が習慣に基いて選択され、ほとんど無意識に実行されている。
僕たちが無意識に行っていることというのは、実はものすごく多い。
むしろ、意識的に行っていることの方が少ないくらいだ。
例えば、手を伸ばして眼の前にある物を取るとか、普通に歩くことなど、日常的な動作。
それを、「まず、右足を持ち上げて、重心を前に動かしながら~」なんて意識して行っている人はいないだろう。
動作は無意識に行われる。
そして、行動は習慣化され、自動操縦で行われている。
家に帰ってきたらテレビをつけるとか、そうしたいからそうしているわけではない。
ただ、なんとなくそうしてしまう行動。それが習慣だ。
習慣は反復と、楽しいとか楽とか気持ちいいとかポジティブな感覚によって形成される。
習慣化されたことを実行するのには、意志の力が使われない。
段々とそれが当たり前になっていくにつれて、労せず実行できるようになっていく。
これはあらゆることに応用できる。
良い習慣を身につけると、苦労している感覚がないのに自己改善が進むようになっていく。
悪い習慣を良い習慣に置き換えていくことで劇的に生活が良くなっていく。生活が整っていく。
習慣化のコツとして、以下のものを挙げる。
難易度を下げて始める
最初から大変なことを習慣化しようとすると、苦痛がやる気を潰してしまう。
設定した目標を達成できなくて挫折したりすると、それでやる気を失うこともある。
人は変化を嫌うものだし、やる気というのはとても繊細なものだ。
ちょっとしたことですぐに枯れてしまう。
せっかく芽生えたやる気は、大切に育てなくてはいけない。
だから、最初は難易度をできるだけ下げて始める。
筋トレだったら、まずはジムに行くことを目標にするとか。ランニングだったら500メートル走ることを目標にするとか。失敗することが難しいくらいで始める。
そのうえで、もっとやりたいと感じるならばやればいい。ただし、気負わないことが大切だ。
そうやって徐々に無理のない範囲で負荷を上げていく。
実行までの手順を簡単にする
習慣化したい行動を実行するまでに手順が多いと、それが心理的な抵抗となる。
些細なことでも手順を省略する。なるべくすぐに行えるようにする。
例えば、ジムに行く支度をする手間を省くためにバッグに必要な物を詰めておいて、それだけ持っていけばトレーニングが行えるようにするとか、いろいろと頭を巡らせなくてもすぐにできるように手順を簡単にしておく。とにかく面倒を減らすことが大切だ。
引きを作る
習慣化したい行動は、もう少しやりたいと感じるくらいであえて終える。
そうやって、もっとやりたいというポジティブな感覚を紐付ける。
行動にポジティブな感覚を紐付ければ、もっとやりたいという気持ちになるし、逆にネガティブな気持ちを紐づけてしまうと、もうやりたくないという気持ちになってしまう。
これは天秤の様に常にバランスをとっていて、繰り返しによって、ポジティブな感覚もネガティブな感覚も左右の皿の上に蓄積されていく。
繰り返しによってポジティブな感覚がネガティブな感覚よりも多く蓄積されていれば、多少嫌なことがあっても継続することができる。その状態が一定以上積み重なると習慣になる。
なので、ポジティブもネガティブも感覚があまり紐付いていない新しい行動を始める時は、慎重に行う必要がある。
うっかりネガティブな感覚とその行動が紐付いてしまうと、それは自分にとって不快な行動になってしまう。
だから、なるべく苦しくならないように無理せずに行い、もっとやりたいと思える状態で終わる。
そうして、次回に期待をもたせ、こうしたい、こうなりたい、こうしてみようと感じられたら最高だ。
終わりに
習慣化したい行動がどうしても取れないという時もあるだろう。
そういう時にオススメなのは形だけでも継続することだ。
例えば、ジムに行けなかった時でも家で腕立て伏せするなど、ごく簡単なことでいいので、習慣化したい行動もしくはそれに準ずる行動を行う。これも習慣化の一助になる。
これで、良い習慣を身に着けて自己改善を推し進めてもらえればと思う。
明日は個人的にオススメな良習慣について書く。
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