こんにちは
ミギマワルです(@migimawaru)
しっかりと学業に励んだ人は、きっとその取り組みの過程で自然と身に着けていることなのだと思うのだけれど、ぼくのように勉強という勉強を必要最低限しかせずにのらりくらりと避けて社会に出てしまった人間には、やりたくないことに集中して取り組む技術というものが欠落しているようだ。
やりたいことに取り組んでいるときには他のことは気にならない。「集中」できていると思えるけれど、やりたいわけではないことに取り組むときにはどうにも気が散って仕方がない。そこで、集中することについて考えてみた。
集中とは一つのことに自分のリソースを投入している状態
集中することについて考えてみた結果気づいたのは、新しい仕事をしている時は比較的集中できているということだ。
それなのに、その仕事に慣れてくると同じ仕事をしているはずなのに段々と散漫になってくる。
このことから以下のことを考えた。
リソース ✕ 習熟度 = アウトプット
単純なこの式が成り立つ時、人は適度な集中状態になる。
すべて1.0を基準値として考える。
例えば、作業に慣れてきて習熟度が上がった場合には以下のようになる。
リソース(1.0) ✕ 習熟度(1.2) = アウトプット(1.2)
これは求められている以上のアウトプットを出しているからいい仕事だと考えられる。
自分のリソースをすべて投入してできる限りのことをやっているから、達成感もあるし成長もしていくだろう。すばらしい仕事の仕方だと思う。
がんばる意味のある仕事では上記のようにフルコミットした仕事の仕方がいい。
ただ、すべての仕事で頑張りが評価されるかというとそんなこともない。
キラキラサラリーマンがどうかは知らないが、作業的な仕事もあるし、がんばっても報われない環境も現実としてある。
そうしたやり甲斐の無いものも含めて仕事には求められるアウトプットのレベルがある。仮に求められているアウトプットが1.0だとしたら以下のような式も成り立つ。
リソース(0.85) ✕ 習熟度(1.2) = アウトプット(1.02)
こうなると必要なレベルの仕事をしても15%程度の余剰リソースが発生することになる。
これが例えば、風邪や寝不足などの体調不良などによって自分のリソースが減少している状態であれば、求められるアウトプットに対してリソースと習熟度のバランスが取れる。不調なことによって逆に適度な集中状態になれるというあの不思議な現象はこうして起こる。
必要な仕事(アウトプット)に対して、自分のスキル(習熟度)と気力・体力(リソース)のバランスが取れていれば過度の余裕は生まれなず、適度な集中状態になれる。
人間は考える生き物だ。
余裕があると考え事をはじめる。しかし、目的の無い考え事は往々にしてくだらない妄想や心配に陥りがちだ(少なくともぼくはそうだ)
ただの妄想ならば無駄ではあるが有害という程でもない。ただ、この余剰リソースが一定の量を超えると人は退屈を感じる。
退屈はこころを蝕む厄介な状態だ。退屈が慢性的に続くとこころが腐っていく。これは早急になんとかしなくてはいけない。
では余剰リソースをどう扱えばいいか。
余剰リソースはどのように使えばいいのか
こんなことしっかりと勉強してきた人たちからしたらあたりまえのことなんだろうな……と自らの不勉強が悔いるわけだけど、後悔しても仕方がない。今からでもやっていくしかないのだ。
余剰リソースの使いみちは以下の2つが考えられる。
- スキルアップできるようにタスクの難易度を上げる
- タスクを高速で終わらせて余った時間を別のことに使う
「仕事がデキる人」というのは総じて余剰リソースの使い方がうまい。
スキルアップできるようにタスクの難易度を上げる
適切な目標設定。これが自然にできる人は強い。
毎日、昨日よりも少しづつできるようになっていく。上達していく。そうした僅かな違いの積み重ねが、やがて途方も無い差となって現れる。
スキルが上がれば、結果的にアウトプットの質も良くなる。
新人が全力で取り組んだ仕事が、それよりも遥かに少ない時間しか掛けていない先輩の仕事に敵わないのもスキルの違いということだ。
タスクを高速で終わらせて余った時間を別のことに使う
習熟度が上がって以前よりも早くタスクが処理できるようになったなら、さっさと終わらせて別のことに時間を使うというのもいい。
余った時間には、こっそりと自分のやりたいことをする以外にも、他の仕事の下準備や改善を行うことでより効率よく、よりストレスを小さく、よりリスクを減らして仕事ができるようになる。
マルチタスクではなくシングルタスクの切り替えを意識せよ
ここまで「ダラダラやりながら力を抜いて必要なアウトプットは出す」という方法を書かなかったのは、ぼくが実践して、それが結果的に高くつくと思うからだ。
別のことを考えながら手を動かすという状態は脳の負担になるようだ。割とやっている人も多いと思うけれど、この方法はストレスフルでとても疲れる。しかも、どっちも中途半端になる。作業は細やかさに欠けるし、思考はまとまらない。
やりたいことでなくても、思い切って目の前のタスクを処理する。これが結果的には楽だ。
ちなみに人のモチベーションは、一つのタスクに対して30分程度で低下しはじめ50分程度で尽きる。
ぼくも興味のないタスクに集中して取り組めるのは45分くらいが限界だ。
集中が切れたら休憩を入れるかまったく別のタスクを行うこと。
考え事をしながら作業をするというようなマルチタスクの状態ではなく、常にシングルタスクを意識してタスクを一つづつ切り替えながら処理していくこと。これをタスクシフトと呼ぶ。
タスクを切り替えるとモチベーションも別のものに切り替わるため、また集中して取り組むことができる。
適度に集中したほうが疲労は少ない
そうして実際に仕事に取り組んでみた結果わかったのは、注意散漫であれこれ考え事をしながら仕事をするよりも一つのことに集中して取り組んだ方が疲労感が小さいということだ。時間の経過も早く感じる。
ひとつひとつのタスクにあたっている時はそれぞれ集中しているから退屈の感覚も無い。うだうだとまとまりの無い思考を頭に渦巻かせながら仕事するよりも精神衛生的にも大分いい。
ようはメリハリつけてやったほうが楽だぜということだ。
それでは、また!
ミギマワル(@migimawaru)
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