【環境がすべて】転職するか迷ったら、会社は変わらないから転職した方がいいという話

こんにちは

ミギマワルです(@migimawaru

今日は転職について思ったことを書く。

ぼくはこれまでに2回転職をしている。

1社目は労働の過酷さに耐えかね、2社目はその組織内での業務に特化した特殊なスキルばかりが身に付き、そのスキルは他の集団では使い物にならないものだったからだ。2社目は待遇がよければそのまま勤めることもできただろうけれど、収益構造的に職員の待遇を改善することが困難なところで待遇の改善は見込めなかったため転職した。

今は3社目にしてようやく納得のいく水準の待遇を受けられていると感じている。

転職について話すといっても、ぼくがいたのは労働基準法など守らず、サービス残業が蔓延し、罵倒や、場合によっては暴行まで行われてたようなブラックな中小企業だ。しっかりとした企業、ホワイト企業や大企業に勤めている人にはもしかしたら参考にならないかもしれない。

昔の自分に伝えるつもりで書いていこうと思う。

 

今の職場の待遇が改善されることは期待できない

まず、思ったのは会社に期待しないことだ。

勤めていればそのうち待遇が改善されるだろうと希望的に考えるのはよくない。

そんなに簡単に組織は変わらない。

なぜなら、状況が差し迫っていない限り、そのままでも組織は回っていくからだ。

人は経験に基づいて考えるから、今日まで無事に継続できたことは明日も同じように続いていくだろうと多くの人が考える。

自分が先月まで給料が貰えたから、今月も同じように貰えるだろうと考えるのと同じだ。というか、もはやそんなこと考えもしない。支払われるのが当然だと思っていると思う。会社も先月までこの給料で問題なく通勤してきていたから今月もこいつは通勤してくるだろうと思っていてもおかしくはない。

そうは考えずに未来のリスクを予測している会社だったら、わざわざ人材流出の原因となる状態で悪待遇を放置したりしないんじゃないか。

会社側としても、もしも給料を上げたり休みを増やしたら、職員のアウトプットがその分上がるというのならば、そういう判断もあるだろう。

だけど、実際のところほとんどの場合、給料を2倍にしてもアウトプットは2倍にはならない。

しかも、一度昇給させてしまえば簡単に下げることはできない。日本では社員をクビにすることもできないから、お金を払う経営者からしたら相当優秀な人材で流出を防ぎたい場合を除いて給料などの待遇を改善する動機が無い。

また、直接利益を稼ぎ出してくれる金の卵となる社員ならば損得勘定もできるが、直接収益への貢献度が判断できない職員に対しては向上させた待遇に見合う見返りがあるのか、ことさらわからない。

当然だけれど、利益を上げるために運営されている以上、待遇向上は会社側にとっても見返りがなければならない。

だけど、業界の先端を走っているわけでもない中小企業では、今までどおりの待遇で、今まで通りのアウトプットを発揮していてくれれば組織は回っているから問題ない。

ぼくの働いていた会社のボスたちは、そう考えているように見えた。

だから、近々発展する希望が持てる要素があるのでない限り、自分の会社がよくなることは基本的にないという前提に立って考える。

ぼくは現実を見ずに自分の見たい未来を思い描いていた。

「これだけ頑張っているのだから、やがて待遇も改善されるだろう」

そう思ってがんばってきたつもりだったが、会社からしたらぼくが何を思っているかなどどうでもいいことで、今まで通りの支払いで今まで通りにやっていてくれればいいという感じだった。まあ、ぼくの仕事が収益に直接反映されるものではなかったので仕方がない。

がんばっているとか、我慢しているとか、個人の感覚や感想みたいなものに価値はない。

当然のことかもしれないけれど、会社からしたら、業務が回るのか、いくら儲かるのか、いなくなったら困るのか、代替可能か、といったことが重要だ。

ぼくががんばっていようが、苦しかろうが関係ない。生かさず殺さずギリギリのラインを見定めて、ギリギリ辞めない金額を支給するのが会社としては最善の選択なのは当然だ。

 

転職しない限り、能力に対する支給金額の査定は起こらない

今の給料を払っていれば辞めないというのはここまでの勤続で会社側に読まれている。

だから、最低限の昇給、家庭を持つなどの生活環境の変化などがあった場合には昇進などをさせて給料を調整する。

しかし、それは能力に対して適正な支払いを検討したということではない。こちらの生活が変化したことに伴い、生かさず殺さずの金額が変動したことを考慮してやむを得ず支払いを調整したに過ぎない。

直接収益につながる場合を除き、同じ職場に勤めている限りは、基本的にはいくらがんばって能力を上げようが、その能力に対して支払いが向上することはない。

これが地方の中小企業に勤めていてぼくが感じたことだ。

がんばっても給料に関してはほとんど意味はない。せいぜい、ボーナスで少し色を付けてもらえる程度だ。それだったら全力で手を抜いて副業したほうがいい。

しかし、自分の能力に対して支払いが不当に安いと感じるのなら、支給金額を適正に近づけるイベントを発生させることができる。

それは、転職だ。

転職すれば、その時の自分の能力に(転職先の会社の基準で)見合った金額まで引き上げることができる。

今の会社で無理して頑張って給料を上げるよりも、転職したほうが給料を上げるのには手っ取り早い。

もしも本当に能力が高くて良い条件のオファーを得られれば、その金額を根拠に今の職場と交渉することも可能だろう。それでも今の会社が待遇を改善できないのならばそれほど求められているわけではないか、財務が厳しいことの証拠だろうから、さっさと転職しよう。

 

悶々と過ごす時間は給料よりも高くつく

平均寿命から考えれば、この先、まだ数十年は生きることになる。もしも定年まで働くつもりなら尚更だ。

最大のリスクは何のスキルや経験も蓄積せずに時間を使うことだ。

給料や休日、福利厚生の多少の悪化なら、また別の会社に転職すれば済む。

しかし、経過した時間は取り戻すことができないし、職能を身に着けずに年齢を重ねることが最も大きい損失になると思う。

今の会社で能力を育てることができないと感じるのなら、給料とかの待遇以前に時間とチャンスが死んでいっている。さっさと転職しよう。

 

会社の人間関係は転職すれば消える

会社の人間関係というのは所属している組織が同じだからこそ成り立っているものがほとんどで、所属する組織が変わって会わなくなれば自然に切れる。

会社が変わってもお互いに会いたいと思うのならばそれは素敵な関係だと思う。

会社にいる人がいい人だからと転職を迷うのならば、自分が優先したいものは何なのか想像してみよう。

会社はとても過ごす時間の長いところになる。そこの人間関係がダメなのはしんどい。

しかし、人がいい人ばかりでもお金がもらえなければ困るということもある。

自分は何を優先するのか。

個人的には、どこに行ってもそれなりに仲良くなる人はいて、それなりの人間関係ができると思っている。

ヤバい人格破綻者がいても、職場の人が全員そうだということはあまりないだろう。

出会った人の中でそれなりの人間関係が自然にできる気がする。

 

会社は何か特別な目的がない限り大きいほうがいい

小さい会社に行って、大きい企業では任されるまでに時間のかかる業務に早くから関わりたいとか、ベンチャー企業のスピード感で仕事がしたいとか、何か自分を納得させられる理由がないのであれば大きい会社のほうがいい。

そのほうが、福利厚生がしっかりしている。給料の体系とかも明確になっていたりして理不尽が少ない。

小さい会社では人が少なくて一つの業務に担当者がひとりしかいないという状況もよくある。そうなると休みも簡単には取れない。働く側からしたら有休が取れないというのも相当大きな損失だ。

監査が入ったりするから、業務も入れ替わりで休みが取れるように体制が整備されていたり、法律で決められている権利は当然のように行使できる。本当はそれがあたりまえということなんだろうが、小さい会社では法律よりも「村社会の掟」が優先されて、金銭的、時間的に搾取が発生しやすい。

小さい会社で働いていた頃よりも、ある程度の規模感がある今の会社の方が仕事も楽だし、待遇もいい。休みもしっかりとれる。法の目が行き届いているという感じだ。

 

まとめ

結局、いろいろ書いてしまったが、まとめると、人間関係のストレス、給料や休み、業務時間などの待遇。そういったものは自分がどこにいるのかという違いだけだと思った。仕事で悩むくらいならパッパと転職したほうがいい。

転職するにしてもタイミング的には今が一番若い訳だし。ぼくはうだうだやって何年も無駄にしてしまった。今となっては本当に後悔しかない。

行動することのリスクよりも行動しないことのリスクの方が往々にして高くつく。

専門性の問われる仕事、資格が必要な仕事でなければ、できることや、できないことというのも、やったかやらなかったかだけだ。やればだいたいできるようになる。

転職するかしないかの話の場合、行動すれば成長の機会と待遇改善の可能性があるが、行動しなければ成長の機会も待遇改善の可能性もそもそも無い。

だから、仕事に関してはフットワークを軽くして、いつでもよりよい待遇の方へと移動できる軽いこころを持つようにする。

仕事の内容に納得がいかないのなら、やらないことで機会を損失する、できるようになる機会を損失すると考えて、転職も視野に入れて積極的に新しいことに取り組んでいくようにする。そうすれば能力も伸ばしていける。

ただ、ステータスの割り振りは会社の意向を優先するのではなく自分で考えて振る必要がある。そうでないと訳のわからないステ振りで使い物にならない状態になってしまうかもしれない。

あと、汎用性の高い能力と、専門的な知識の組み合わせが強力だと実感した。

ぼくの場合は、1社目IT企業から転職して2社目とある業界の中でしばらく働いたのちに再びIT業界に戻ってきた。やはり、内側を知っているというのは大きな強みになる。

仕事の待遇とかストレスとか、成長の機会となる仕事とか、そんなもん、自分がどこに身を置いているのかによるものがほとんどだ。

悩んでいたことが無駄だったと実感した。

これからもこの経験を忘れずに人生を切り拓いていく。

それでは、また!

ミギマワル(@migimawaru

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