人間関係が整理されると欲望も整理される

どうも、かつては交友関係広めだったミギマワルです。

そんなぼくが人間関係の断捨離をして、どんな変化があったのか、
そして、人の欲望がどうやってつくられるのか、について書いていきたい。

不要な人間関係が、不要な欲望を生み出す

以前のぼくは、基本的に誘われたら断らないスタンスで、あらゆる集まりに参加していた。

つきあいの浅い深いとか関係なく、顔と名前しか知らない人に誘われたほぼ全員初対面みたいなBBQとかにも参加していたし、旧友からの誘いから職場の人からのお誘いまで、すべて参加していた。

まあ、単純にそういった飲み会や食事会みたいなものに参加すればするほど、金はなくなっていくわけで、万年金欠状態だった。

金のないぼくに、ご飯を御馳走してくださった先輩方には、本当に感謝している。

ただ、こういった交友関係を広げることの何がマズイかって、目先の交際費がかさむ以上に大きな影響がある。

それは、他人の欲望が自分に複製されてしまうということだ。

以前から、なんとなく思っていたのだけれど、最近、たまたま読んだ本でそのことが書かれていた。

それは『模倣の欲望』と呼ばれているらしい。

まあ、詳しいことは本を読んでもらうのが一番と思うけれど、ぼくの経験を通じた理解としては、人は他人が欲しがっているものを欲しくなる。自分のモノや体験よりも優れているものを見聞きすると、それが欲しくなる、ということだ。

つまり、本来は別にほしいとも思っていなかったモノやコトが、他人と交流することでそれを欲するように自分にコピーされる。

他社との交流が広がることは、もちろんいい側面もあるけれど、このことをしっかり理解しておかないと無防備に欲望を刷り込まれてしまう。

そうなると、金なんていくらあっても足りない。
「無限に欲しい物がある」という状態になってしまう。

 

人の欲望の多くは、人から模倣しているだけ

ぼくはあるタイミングで、このままではイカンと奮起して、金を貯めることと、時間をつくるために、そういった交友をすべて断った。

その結果、わかったのは人間関係が小さくなると欲望も小さくなるということだ。

どのくらい効果があるのかというと、それまでひたすら金を使って、それでもいくらでも欲しい物があり、金がいくらあっても足りず、毎月カードの支払に汲々としているという浪費家だったぼくが、交友関係の徹底した整理によって、物質的な欲望がほとんど消滅し、財務が健全化した。

こうなってみると、自分がほしいと思っていたものの殆どが、実は内発的に自分が欲しいと思っていたわけではなく、他人との交流の中で、その欲望をコピーしていたのだということを実感した。

 

人間関係が整理されると、不要な欲望も整理される

人間関係が整理されて、他人から模倣される欲望が減ると、自分にとって本当に必要な強い欲望だけが見えてくるようになる。

そして、今まで、他人から複製されたどうでもいい欲望に使っていた金と時間を温存することができるようになる。

そうなることで、ようやく複製された欲望に駆り立てられる他人の人生ではなく、自分の人生がはじまる。

自分の人生を取り戻すために、人間関係を整理しよう

まあ、何が言いたいのかというと、自分の人生の主導権を取り戻すためには、他人の欲望に踊らされるのをやめる必要がある。

そのためには、不要な人間関係を整理して、他人の欲望をコピーすることをやめる必要がある。

そして、他人からの欲望の複製がされなくなった後に残る、自分の本来の欲望を満たすための、自分の人生をはじめたほうがいい。

そこに、人間関係の断捨離の副次物として得られる『時間』と『金』を投入して、人生を運用していくのが健全な人生だと思う。

一度、『模倣の欲望』のことを知っておけば、他人に欲望を植え付けられることに耐性を持つことができる。人生を他人に振り回されるのを避けることができる。

それではまた。
今日も前進は続いていく。

『模倣の欲望』については、この本にとてもわかりやすく書かれている。
読み物としても、とてもおもしろかったので、オススメ。

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