人の行動力の源泉は「なにかをしたい」というポジティブなのものと、「なにかをしたくない」というネガティブなものの2種類がある。
最近、そのことに気づいた。
日常生活でストレスがかかっている状態下だと、基本的に、ストレスを減らすために逃避といったネガティブな行動を起こしたくなる。
新しいことをはじめてみたりといったポジティブな行動は、ゆとりの中から生まれる。
ストレスがかかっていて、日常に余裕がないと、ポジティブな行動力は抑制されて、ネガティブな行動力が喚起される。
ここで言いたいのは、行動の動機がネガティブなものであろうとポジティブなものであろうと、別に問題はないということだ。
きっかけがどういったものであれ、必要なのは行動なのであって、動きが起こせればそれでいい。
例えば、テストの前日に「勉強しないといけない」と思えば思うほど、普段はしない掃除とかをはじめたりする。
これは、やりたくないことからの逃避という形でネガティブな行動力が発揮されたパターンだと思う。
こうした性質を利用して、やりたくないことからの逃避として行うことを、自分に蓄積される行動にすることができれば、人生を前向きにすることができるのではないかと思った。
やりたくないことに真っ向から向き合わなくても、気持ちよくできて成果の出やすい、自分の気質にあっていることをやっていけばなんとなくうまくいくのではないか。
草木が根を伸ばすときに、岩にぶつかってそのまま真っ直ぐ伸びられないときには、岩を回り込むように、ぼくらも自分の能力を伸ばしやすい方に行動を切り替えて進んでいけばいいのではないか。
仕事は、やりたいことよりも、上手にできることをした方がいいというアドバイスもある。
人は周りの人間よりもうまくできること、長所を発揮しているときに気分がいい。
逃避として行うことを、何らかのかたちで蓄積される行動にすることができれば、やがて、それは長所を形作る。
長所が増えると、気分良くなるタイミングが増える。
少し、快適に生きられるようになる。
そんな風に思った。
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